お墓はいつ、建てると良いのですか?
特別な決まりはありません。大切なのは建てる時期ではなく、供養の心です。
最近では、生前に建てる方も多いようです。思いたったが吉日で良いと思います。
一般的には、四十九日・百ヶ日・一周忌・三回忌などの法要を営む時も多いと思います。
寿陵(じゅりょう)とは、何ですか?
生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)といいます。
お墓を建てることは仏事です。仏教では、生前に仏事をすることを「逆修」といって、
大変功徳の高い善行と説いています。
戒名や建立者の文字が朱色のお墓を見かけられたら、それが寿陵です。
今、寿陵が増えているのは、日本は世界一の長寿国になったことにも関係があると思われます。
寿陵の増加は、人々の死後を考えるゆとりと豊かさのバロメーターでもあります。
お墓の価格は何で決まるのですか?
石の種類・サイズ・デザインや加工の仕方で決まります。
石は天然のもので、生産調整ができません。
生産量が少なく、需要が多ければ希少価値としてプレミアがつき高くなり、
逆に生産量が多い石は比較的安価になります。
ですから「石質が悪いから安い」「良いから高い」とは一概には言えません。
加工面では、石は重くて硬いものですから、
四角に切るのと丸くするのとではコストが違ってきます。
高価なお墓をつくれば良いというものではありません。
ご予算に応じて建立されたら良いと思います。
黒色でお墓を建てるのは良くないのですか?
黒御影石は良くないという話しを聞くことがありますが、
仏教の基本色は「赤・青・黄・白・黒」の5色です。
この色どれか一つ欠けても極楽浄土はできないと阿弥陀経にも書かれています。
したがって、黒御影石はいけない・赤御影石はいけない等という根拠は全くありません。
一般的には関西は白系統、関東以北は黒系統の石をよく使います。
それは、関東以北は黒系統の石が産出したが、
関西方面には産出されなかった、という理由からです。
お好きな色で良いと思います。
お彼岸とは
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、お彼岸は季節のくぎりです。
春分・秋分の日が、太陽が真東から上がって真西に沈むことから、
西方極楽浄土の信仰と結びついた日本独自の仏教行事です。
昔からお彼岸には、御先祖様の供養のためにお墓参りをする風習があります。
その理由の一つは「彼岸」という言葉を「あの世」と解釈して、
亡くなられた人々を供養するという意味から、
お墓参りをするようになったと思われます。
「お彼岸の意味は」
彼岸という言葉は、古代インド語のパーラミター(波羅密多)が語源で、
意味は「彼の岸へ至る」ということです。
煩悩や迷いに満ちたこの世を「此岸」というのに対し、悟りの世界(仏の世界)を
「彼岸」といいます。
悟りの世界に至るために、仏教には六波羅密の教えというのがあります。
彼岸にいくことを願って、行いを慎むことがお彼岸法要の意味となります。
「お彼岸の時期は」
春3月と秋9月の年2回あります。
期間は春分の日と秋分の日をお中日(ちゅうにち)といい、前後3日間の7日間です。
お墓はローンで建てても良いのですか?
別に悪いことではありません。
むしろ時代に則したシステムではないかと思います。
最近では生前にお墓を建てる方も多くなり、建墓者の助けになるローンをお使いになる方が増えています。